毎年1月にラスベガスで開催されるCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)では、人々が予想もしないような最先端の家具や技術が披露されてきました。
今回、世界中の最先端技術が集まるラスベガスの大舞台で、トヨタが今までに無い全く新しい街の開発を発表しました。
最先端のIOT技術で全て繋がるトヨタの次世代シティとは一体何なのか、詳しく解説をさせて頂きます。
トヨタの未来都市「Woven City」とは?
「Woven City」とは、日本語で「ウーブン・シティ」と発音します。
世界に誇るトヨタが理想として描く未来都市と言われている新プロジェクトの街づくりですが”未来都市“という名の通り様々な物と物が繋がっている「コネクティッドシティー」が「Woven City」です。
物と物が繋がっているというのは、物理的なケーブルや機器で繋がっているのではなく、インターネットを通じてあらゆる情報を共有することで人々の生活を豊かにしていこうという素晴らしいプロジェクトです。
ユーザーファーストの目線で、もっと人々が楽しく、楽に暮らせるようにしようというトヨタの試みは昔から全く変わっておらず、令和になってもこういった全く新しいプロジェクトを打ち出すところは流石世界のトヨタと言ったところですね。
私自身も、「Woven City」の概要を聞いただけでワクワクしてしまうほど凄い街だと思います。
建設予定地は静岡県の裾野市
「Woven City」の建設予定地は静岡県にある裾野市です。
なぜ静岡県の中でも裾野市というピンポイントな場所に建設するのかというと、元々裾野市にはトヨタの生産工場があります。
しかし、トヨタの情報では残念ながら2020年末に裾野市にあるトヨタ東富士工場を閉鎖してしまうので、その跡地である約70.8万m2の場所に建設する候補としてあがったのが「Woven City」です。
裾野市は静岡県でも有数の観光スポットである「富士サファリパーク」や、「こどもの国」など、カップルや家族連れで楽しめるような場所も近く非常に住みやすい環境です。
車があれば、裾野市から車を15分程度走らせるだけで日本でもトップクラスの大きさを誇る「御殿場プレミアムアウトレット」や、今や静岡県民のソウルフードとなった御殿場の「さわやか」など裾野に留まらず他の観光スポットにも簡単にアクセスをすることが可能です。
また、高速道路への入り口も近く都内や地方へのアクセスも抜群の街なので、実証実験のためだけではなく普通に生活する街としても利便性の高い場所となります。
2021年から着工予定
実際の詳細着工予定日はまだ明かされていませんが、2021年の初頭より「Woven City」の着工に入ると発表がありました。
あらゆる物がインターネットで繋がるハイテク都市なので、インフラ面でも相当苦労すると予想されます。
完成までに早くて数年、遅くて十数年かかってしまうのでしょうか。
異業種との連携も多くなってくるので、どちらにせよトヨタの未来都市はかなり時間がかかりそうですね。
「Woven City」で実現すること
引用元:YouTube
トヨタの未来都市として発表された「Woven City」は、様々なメディアでも大きく取り上げられ話題になりました。
ただ、「具体的にどんなことが実現できるの?」と気になる方もいると思います。
「Woven City」で実現する近未来の技術について、トヨタが公開しているイメージビデオを元に紹介させて頂きます。
人々の移動手段がスマートになる
「Woven City」紹介動画の冒頭では、一般的な道路が映し出されます。
現代社会は車、バイク、自転車、歩行者、あらゆる移動手段が同じ場所を通っていますよね。
こうしてイメージで見ると、改めてスマートではないと感じてしまいます。
トヨタが描く未来都市「Woven City」では、車には車専用の道路を設置して道幅をスッキリさせています。
更に、車は従来のようにガソリンで稼働するタイプではなく、全て電気自動車に置き換えることで環境への配慮を行っています。
車専用の道路ができたので、その他の手段で移動していた人々にも専用の道路が与えられます。
「Woven City」では、歩行以外の手段である自転車などの乗り物にも専用の道路が完備されています。
また、動画を見ていると自転車だけではなく、電動スクーターやミニセグウェイなどの電気を用いた乗り物に乗っている人も確認できますね。
個人的にミニセグウェイはバランスを取るのが難しいので仮に「Woven City」で乗れたとしても電気スクーター止まりかもしれません。
電気自動車、セグウェイときたら、あとは自分の足で歩く古代から変わっていない移動手段の「徒歩」ですが「Woven City」ではしっかりと歩行者専用の道路も完備されているので健康的な生活を送りたい方にも安心です。
画像はイメージですが、緑が沢山あってリラックスできるような歩行者用道路だと嬉しいですね。
また、ここまで紹介してきた道は、全て網目状に織り込まれた道路として繋がるようです。
デザイン性の高い街中では自動運転車が運行
既にご紹介している通り、「Woven City」は約70.8万m2という土地に建設が予定されています。
ただ、イメージを見るとあまり高い建物が無く景観をかなり重視しているようなデザインになっていて、日本らしさというよりアメリカらしさを感じる街並みです。
緑とデザイン性の高い建物が上手に調和している街中では、人々の生活を豊かにするために自動運転の車が常に走っています。
画像で見てわかるようにボックス型の自動運転車が何台か街中を走っていますね。
自動運転車は目的地までの移動手段や、オンライン通販などの荷物を運ぶための手段、または緊急車両の代わりの移動手段としてなど、様々な使い方が想定されており実装されれば人々の生活が大きく変わるのは間違い無しです。
ランニングをする人がいても自動運転車は人を検知して止まってくれるので安全です。
また、日本の法律で無人による自動運転車はまだ公道を自由に走ることができませんが、未来都市である「Woven City」はトヨタの私有地なので、無人の自動車を沢山走らせる実験も気軽に行うことが可能です。
トヨタは今後、公道を走る無人の自動車産業にも積極的に介入していくために「Woven City」で無人運転の自動車実験をするのでしょうか。
考え出すとキリがありませんが、無人の自動運転は実装されれば目的地まで寝たまま移動をすることも可能だと思うので、いち早い実装を望みます。
自宅ではロボットが家事をお手伝い
「Woven City」は裾野市に建設されるので富士山はどの家からも目の前にあるような距離感で眺めることができるでしょう。
紹介しているイメージ動画でも、窓越しに見える富士山は非常に大きく写り迫力が物凄いです。
また、「Woven City」の自宅ではロボットが物を運んでくれたり、料理の手伝いをしてくれることも想定しているようです。
近年ではロボットペットなんてジャンルも流行っているので、「Woven City」にもロボットのネコや犬、はたまた他の動物のロボットも導入される可能性が高そうですよね。
セントラルプラザで買い物も簡単
夜になった「Woven City」でも、ドローンや無人による自動運転車の配達を見ることができます。
また、ところどころに設置された優しい明りで街の雰囲気を幻想的に彩っています。
「Woven City」の中央にあるセントラルプラザでは買い物をすることもでき、人々がコミュニケーションを取るための手段としても利用することができます。
そこまで大きくない街だからこそ、横の繋がりが必要になってくるのでしょうか。
「Woven City」の参加条件について
誰もが住みたいと思うトヨタの未来都市ですが、初期の段階では残念なが一般の方々は住むことができないようです。
プロジェクトの初期段階では、トヨタの従業員や、プロジェクトに関係している人々が主に住むことになっており、人数は2,000名程度と非常に少人数からスタートすることがトヨタからの発表でありました。
今後、更に移住者は増えていくと思いますが当面はプロジェクトに従事できるエンジニアなどが暮らすことになりそうですね。
「Woven City」の公式サイトでも応募する項目はありますが、ビジネスパートナーとして応募するためのエントリーフォームしかありません。
Woven City 公式サイト
未来都市はそう遠くない所にある
トヨタが2021年より着工しようとしている「Woven City」について紹介してきました。
環境に配慮しながら人々の生活を豊かにしていくトヨタの方針は素晴らしいですが、今回紹介した内容をもう一度簡単に紹介させて頂きます。
- 移動手段毎に専用の道路がある
- インフラは全て地下に設置
- 自宅ではロボットが人間の補助をする
- デザイン性と素材にこだわった建築物
- 無人運転車等を活用し移動を便利にする
- 人々のコミュニケーションの場が提供される
また、トヨタが描いている未来都市に限らず、無人の自動運転車やドローンによる荷物の配達は世界中の企業にて開発が進められています。
トヨタの未来都市にも期待値があがりますが、ひと昔前では実現が不可能と言われていた技術も実は近い将来まで来ているのかもしれません。
当社も同じ静岡県内の企業として、トヨタのプロジェクトや人々の生活を豊かにできるよう邁進していきますので、今後とも宜しくお願い致します。
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