三次元測定機に組み込まれているパソコンの症状について詳細をお伝えします。

パソコンの状況

電源を入れると、操作画面で命令が反映されない問題が発生しています。
この事態に対処するために、代替パソコンの導入も検討しています。

深刻な状況

マザーボード上のCPU電源回路と平滑コンデンサがすべて破裂しており、液体が漏れています。
さらに、CPUヒートシンクは過度に目詰まりしており、過熱が進んでいます。これでは正常な起動は望めません。

修理

マザーボードを取り外し、10本以上のコンデンサの交換とCPUヒートシンクの清掃が必要となる事態に直面しています。
そして、作業完了後に動作確認を行います。
IDE HDDも強制終了の影響でダメージが大きい可能性があり、セクタクラッシュなどの障害が生じているかもしれません。

分解と清掃を行い、現状での動作確認を行いましたが、電源ユニットも破損していることが判明しました。
電源ユニットの交換が必要となりました。
新しい電源ユニットを試験用に接続し、起動を試みましたが、マザーボード側でコンデンサの問題により短絡しており、起動しませんでした。

それにより、BIOSのバックアップ（設定確認）は行えませんでしたが、最低限、起動する状態にするための作業を続けます。
交換が必要となったコンデンサの数は11本で、2日後（2/15）にパーツが到着する予定です。
その後、マザーボードの修理を行い、全体的な動作確認に移ります。

コンデンサを全て交換した後、起動するかどうか確認します。
起動すれば、電源ユニットの交換が不可欠です。
SFX規格なので、費用はそれなりにかかります。

取り寄せたマザーボードに交換し、テスト用の電源ユニットを接続してシステムの起動を試みました。
その結果、システムは無事起動することができました。
しかし、電源ユニットもダメージを受けていたため、これも交換が必要でした。

新たな電源ユニットを接続後、起動と終了の両方に問題はありませんでした。
ただし、測定器との通信が正常に行えるかどうかは、お客様にご確認いただく必要があります。
私の判断だけでは確定できません。

次にHDDの状態を調べました。
セクタクラッシュが発生していたため、HDDの交換も必要となりました。
しかし、システムは正常に起動しているので、クローンの作成は問題なく行えると判断しました。
2.5インチIDE/SSD 64GBでも問題ないですが、2.5から3.5へのコネクタ変換アダプタが必要になります。

当社にはIDE-HDDが在庫にありましたので、これを使ってクローンを作成し、交換を行いました。
ここまでの作業で問題は見つかりませんでした。
組み上げを行い、修理が完了したパソコンをお客様に返却します。
交換したパーツと付属品も一緒に返却しました。

以上が、三次元測定機のパソコン修理についての報告です。
この経験が皆さんのパソコン修理に役立つことを願っています。
 

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